チューニングの方法(準備中)

ベースの弦は使いこんでいくうちに、さびてしまったり、音の伸びが悪くなってしまうものです。できれば交換用の弦を用意しておくといいでしょう。弦交換の目安はだいたい2~3カ月に1度くらいが目安です。ベース弦は安い物ではないので、ベースを弾いた後に必ず弦を布で拭くなどして弦を長持ちさせましょう。


ベースのチューニング

ベースは主に4本に弦から成る弦楽器です。ベースをチューニングするということは、4本の弦をそれぞれ正しい音へ合わせていくという作業です。ペグを締めると弦を張りが強くなり、音程も高くなります。ペグを緩めると弦の張りが弱くなり、音程も低くなります。

下図のように、4弦(E)→3弦(A)→2弦(D)→1弦(G)の順番で音を合わせていきます。フレットを押さえない状態で鳴らした音を合わせていくという作業です。弦を交換したばかりの時は、チューニングが安定しないので、何度か繰り返しチューニングしましょう。

チューナーを使ったチューニング方法

チューナーはベース用または、ギター・ベース両用のチューナーを使います。チューナーは、シールドでつないで鳴らした音、またはチューナー自体に付いたマイクで拾った音を測定し、正しい音程とのズレを測定するものです。正しい音程とベースの音のズレを、メーター針の振れ方で示すタイプと、ライトの点灯で示すタイプがあります。

写真は、BOSS(Roland社)のTU-8という機種です。まずチューニングのタイプをベース(BASS)側に合わせます。メーター針が真ん中より右側に振れている場合は、ベースの音が目標の音程より高いことを示します。逆に真ん中より左側に振れている場合は、ベースの音が目標より低いということになります。

ベースのアウトプット・ジャックにシールドを差し込み、もう片側をチューナーのインプット側のジャックに差し込みます。

まずチューニングのタイプをベース(BASS)側に合わせ、1弦ずつ音を鳴らして、ペグを回して音の高さを調整します。

音叉(おんさ)を使ったチューニング方法

音叉とは、Uの字の部分を机の角等に軽く叩き付けて振動させ、A(ラ)の音を鳴らすことが出来るものです。ベースのチューニングは、4弦(一番上の太い弦)からE(ミ)・A(ラ)・D(レ)・G(ソ)と並んでいますので、音叉のA(ラ)の音と、3弦のA(ラ)の音を合わせます。

ベースのA(ラ)と音叉のA(ラ)の音がずれていると、「ワーンワーン」と波打って聴こえます。そのうねりがなくなるポイントを探して、ペグで調整していきましょう。その後は、下記の要領で他の弦の音も合わせていきましょう。※勿論ピアノなどの鍵盤でA(ラ)の音を合わせてもOK。

音叉でのチューニングは耳が頼りになりますので、初心者にはやや難しいでしょう。しかし、チューナーだけに頼らず、自分の耳を鍛えるという意味でもこの方法を身につけておきたいものですね。

チューニングのコツ

チューニングをする時は、音の低い状態から、正しい音程へ合わせるようにしましょう。つまり、チューナーを使う場合は、針が左に振れている状態から、真ん中になるところまでペグを締めていく感じです。そうすることで、弦が多少緩みにくくなり、狂いにくい状態にすることができます。

それにしても、ベースやギターという楽器は、実はかなり不完全な楽器です。
ピアノは一度チューニング(調律)すれば、そうそう簡単に狂うことはありませんが、ベースやギターの場合は、他の楽器と比べ、かなりチューニングが狂いやすいのです。ですので、できるだけこまめにチューニングする必要があります。