バンド内でのベースの役割

もしあなたがバンドで演奏する時、バンド内でベースがどんな役割をしているか知っておく事はとても大事な事です。それぞれに与えられた役割を無視してしまうと、バンドのアンサンブルが成り立たなくなり、良い演奏に繋がりませんよね。ここでまず自分の役割をしっかりと掴んでおきましょう。

ベースはバンドの土台

ベースはどうしても地味な印象があります。その理由は、バンドの土台という役割を担っているからです。バンド内で主役をとる事が少ない分、バンドの柱として、常に演奏を支えているという重要なパートです。

ベースはリズム楽器?

よくベースとドラムは、セットでリズム隊と呼ばれることがあります。ベースの低い音質は、アンプで鳴らすと空気の振動ともとれるので、その空気の振動とドラムプレイとの兼ね合いが、曲のリズム感、グルーヴ感(ノリ)を生み出すのです。ですからベースはドラムと息を合わせ、しっかりとリズムを作っていく役割があります。

曲の道を作る

ギターなどが複数の音を同時に鳴らすコードというものを演奏している時、ベースはコードの要になるベース音(ルート音)を担当する事が多くあります。このベース音こそが“曲の道”を作っていると言っても過言ではないでしょう。ギターなどがコードを演奏をしていない時でも、ベースが作る道があれば曲は流れていくものです。

ソロだって弾ける

ベースだからといって、常にベース音(ルート音)を押さえていなければいけない事はありません。曲のメリハリをつけるためにも、メロディの動きが必要です。またJAZZなどでもよくあるように、ベースがソロを弾くこともあります。低い音でソロを弾くというのはとてもかっこいいものです。

仮にボーカル、ギター、ベース、ドラムという基本的な4人組のバンドを想定して、以下に各パートの主な役割をまとめてみましたので、参考にしてみてください。

ボーカル 当たり前ですが、歌詞をメロディーに乗せて歌うパートです。まさに主役です。
ギター コード弾きやアルペジオ奏法などで伴奏したり、時折、単音でソロを弾いたりします。
ベース 基本的に単音で、コードのルート音(基本となる音)を中心に演奏しサウンドを支えます。ドラムとリズムを合わせることも重要なパートです。
ドラム バンドのリズムをつくり出し、支えるパートです。ドラムがしっかりしているバンドは、演奏が上手に聞こえます。